Think! Think! Think!

FabCafeでものづくりイノベーションを体験!


■ものづくりがアツい!

今、ものづくりがアツい!

って言ってもなんのことだかわからないかもしれませんね。

こんにちは、T3の堀江です。

のっけから何だ?と思われてしまったと思いますが、では3Dプリンタって言葉であれば聞いたことのある方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。3D?プリンタ?なにそれ美味しいの?って方のために、簡単にご説明をすると、コンピュータで設計した立体そのものを、まるでプリンタで印刷するように作り上げてしまう事ができる装置です。

たとえば、私達の研究会のロゴをデザインして3Dプリンタで出力したら、こんなものが出来上がるんですね。

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どうです?確かに立体になっているでしょう?

この3Dプリンティング技術は以前からあったものなのですが、特許が切れたことによってここ2,3年で爆発的に普及しました。今では個人でも購入できるぐらいの値段の商品も出てきています。

近年、3Dプリンタだけではなく、3Dスキャナやレーザーカッターなどを組み合わせることで、簡単に試作品を作ることができるようになっています。さらに、人の手では作成が不可能な設計のデザインも、3Dプリンタを活用すれば作ることができるようになってきているんですよ。

そんなものづくりに革新をもたらす可能性を秘めた装置を使った様々な体験ができるFabCafe Tokyo(渋谷 http://fabcafe.com/tokyo/ )に研究会メンバー30名ぐらいで行ってきました!

 

■どんなことができる?どんな価値がある?

最初にスタッフの方からFabCafeの成り立ちやものづくりの世界で起きている変革についてご説明を頂きました。

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みんな興味津々&真剣。

FabCafeは、FabLabの考え方を取り入れ、いつでもカフェテリアのように気軽にツールを使ってものづくりができる環境を提供することで、オープンイノベーションを起こせるような場作りをする、というコンセプトで立ち上げられたそうです。FabLabとは、3Dプリンタやカッティングマシンなどの工作機械を備えた一般市民のための工房と、その世界的なネットワークのことを指します。

MIT(マサチューセッツ工科大学)教授ニール・ガーシェンフェルドがその著書「Fab: The Coming Revolution on Your Desktop-from Personal Computers to Personal Fabrication 」(日本語版:「ものづくり革命 パーソナル・ファブリケーションの夜明け」)で実例を紹介して以来、こうした考え方が急速に世界に広まり、子供から専門家までが連携しながら、自由にものづくりをする活動が始まっているんです。

ものづくりのイノベーションをわかりやすく示した動画がこちらです↓

最初に示したロゴの例の素材はプラスチックですが、このような金属のプリンティングもできるそうです。強度的にも鋳造に匹敵するレベルのものは作れるとのこと。

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さらに、小型のジェットエンジンも3Dプリンタで作ってしまえるそうです。なんというか、もう驚きすぎて言葉が出ませんでした↓。IMG_5594

 

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それにしても、なんだかとってもオシャレじゃないですか?ものづくりってなんだか泥臭いイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、FabCafeに行くとイメージが変わりますよ。

 

ひととおり説明を聞いたあとは、さまざまな装置の体験会!

こちらは3Dスキャナを使って靴をスキャニングしているところです。足そのものをスキャンして、それを元に3Dプリンタで型を作れば、簡単にオーダーメイドの靴を作ることもできます。これは決して未来の技術ではなく、今の技術なんです。いろいろな分野での応用が期待できますよね。

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しかし、このような技術にももちろん弱点はあります。たとえば、3Dプリンタであれば、時間がかかってしまうこと。大量生産などには向きません。3Dスキャナも、透過や反射するような素材はスキャンできないとのこと。

ですから、このような革新的な技術も万能なものではなく、現在の生産技術との組み合わせによって最大の力を発揮できるようになると考えたほうが良さそうです。

 

東京大田区の精密機器メーカー、ダイヤ精機の社長で、10年間で会社を立て直しウーマン・オブ・ザ・イヤーにも選ばれたことのある諏訪貴子さんの著書「町工場の娘」にも、

『マシニングセンタを入れることに最初反対だった職人も、あとから「やっぱり入れてよかったね。より難易度の高い加工に時間を使えるようになった」と言ってくれた。』

という一節があります。新しい技術は現在の技術に取って代わるものではなく、現在の技術を補助し、より難易度が高くアタマを使うことに時間を使うことができるようにしてくれるものと考えると、ものづくりの現場にも浸透がしやすいのではないでしょうか。

 

■どんな分野に応用できるの?

上記したように、現在の生産現場での導入も進んでいくでしょう。しかしそれ以上に様々な分野での応用も期待できます。たとえば

  • MRI等でスキャンした癌の病巣と同じ形の金型を3Dプリンタで作り、その部分だけ放射線を照射できるようにすることで、副作用の少ない癌治療ができるようになる。
  • 強度を保ちながら極力軽量化した部品(人間の手では加工不可能なレベル)を設計して3Dプリンタで製造することで、航空機や自動車の燃費改善に貢献できる。
  • 人の体によりフィットする人工関節などを作ることで、違和感の少ない義手や義足を作ることができる。

などです。

 

今回の見学で、ものづくりの革新に直に触れることができました。普通にカフェとしても使えるので、渋谷に行くことがあればぜひよってみてください。