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セミナー・研修講師が知っておきたい「デバイダ」作成術


T3リーダーの井上です。私はこれまで何度か、セミナーや研修の講師をやらせていただいています。その教材(パワポのスライド)を作る中で、よく採り入れているノウハウをご紹介したいと思います。

[1. 話の転換点で「デバイダ」を使う]

皆さんは「デバイダ」をご存知でしょうか。デバイダとは”divide”=「分割する(もの)」、つまりプレゼンの内容を章やトピックごとに分ける「仕切り板」です。

特に分量や時間の長いプレゼンであればあるほど、聴き手は「いま何の話をしてるんだっけ?」と迷子になりがちです。よって、話が切り替わるところで、「ここからは○○の話をします」と明確に宣言していく必要があるわけです。

たとえば、以下のようにスライドが続いたとします。

スライド2

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スライド5

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最初は「マーケティングとななにか」について話をしていますが、途中から「マーケティングと営業の違い」、そして「マーケティングの事例(AKB)」の話に切り替わっています。ここで講師は上手く話を持っていかないと、聴き手は「あれ、いつのまにか事例の話になってる???」と混乱します。

よって、以下のように「デバイダ」を挟み込んでいくわけです。これにより、トピックの変わり目が明確になります。

スライド1

スライド2

スライド3

スライド4

スライド5

スライド6

スライド7

「トータルのスライドの枚数が増えてしまう」というデメリットはあるのですが、聴き手の混乱回避・理解度向上を第一に考えるうえでは、ぜひおすすめしたいと思います。

 

[2. デバイダで大胆に画像を活用して印象づける]

前掲のデバイダはテキストのみで作られていました。これだけでも十分に効果はありますが、余力があれば「画像」を活用して、より鮮烈な印象を聴き手に残しましょう。

たとえば「効率的な会議の進め方」のデバイダであれば、会議のイメージ画像を以下のように貼り付けるわけです。こうすることで、テーマの切り替わりが誰に目にも明らかになります。

mtg1

mtg2
なお、この手の画像は画像提供サイトなどで探します。画像の質と量ではiStockphotoがイチオシです。しかし、価格が高めです。勝負プレゼンなど、ここぞというときに絞りましょう。

無料サイトも多く出てきていますが、やはり欲しい画像の見つかりやすさでは、iStockphotoにはかなわないな…と感じています。しいて言えば”pixabay“がよかったかな。

なお、思うように画像が見つからないときは「英語検索」&「連想ゲーム」で検索の幅を広めてみましょう。たとえば「会議」の画像を探したいとpixabayで検索を行ったとします。「会議」と検索すると以下のような結果が出てきます。

kensaku_kaigi

これで思うような画像が出てこなかった場合は英語検索、つまり“meeting”で検索しなおしてみます。すると以下のような結果が出てきます。(劇的に違うわけではありませんが、それでも一部違う画像が出ていることに気づかれるはずです)

kensaku_meeting

また、連想ゲーム、つまり似たような言葉や、元の言葉に関連した言葉で検索し直すことで、また別の画像が出てきます。たとえば「ファシリテーション」で検索した結果が以下となります。

kensaku_facili_jp

また、ファシリテーションを英語検索、つまり“facilitation”と検索した結果が以下となります。

kensaku_facili_en

ついでに“presentation”で検索してみましょう。

kensaku_presen

アンゾフのマトリックスよろしく、このように検索後の幅を広げていくことで、求めていた画像がより見つかりやすくなるはずです。

matrix

 

【おまけ】

余談ですが、このような画像の使い方はもちろんデバイダ以外にも用いることができます。たとえばセミナーの中で偉人の言葉を引用するのであれば、その本人の画像を入れると、より格好良くなります(著作権にはご注意)。

スライド1

スライド2

↓こんなのもいいですね(注:「この世に~」はダーウィンの名言として有名ですが、実は彼はそんなこと言っていないのではないかとの疑義も出ています)。

スライド3

なお、こういった画像の使い方は「プレゼンテーションzen」を参考にしています。私もかなり内容に惚れ込み、上述のとおり私のプレゼンに多大な影響を与えています。ぜひご一読ください。

ついでに自著も宣伝。こちらでもプレゼンのノウハウをいくつか紹介しています。

t3top

デバイダや画像を活用できると、プレゼンがグッと格好良くなるはずです。皆さんのセミナーやプレゼン準備においてご参考いただければ幸いです。それでは、よいお年を!